インドア派によるインドア派のためのブログ。 インドア趣味全般(アニメ、ゲーム、読書etc)についてを 紹介・レビューしてます。
“文学少女”と死にたがりの道化“文学少女”と死にたがりの道化
著者 : 野村美月
◆内容◆
 「どうかあたしの恋を叶えてください!」何故か文芸部に持ち込まれた依頼。それは、単なる恋文の代筆のはずだったが…。物語を食べちゃうくらい深く愛している“文学少女”天野遠子と、平穏と平凡を愛する、井上心葉。ふたりの前に紡ぎ出されたのは、人間の心が分からない、孤独な“お化け”の嘆きと絶望の物語だった。
◆感想◆
 以前この人の『赤城山卓球場に歌声は響く』読んで、ダメだなーと思っていたのですが、この作品(2001年)から結構時間が経っているだけあって、流石に随分成長してました。ミステリ要素としては、本格ミステリ好きにはダメダメでしょうが、ライトノベルとしてはそれなりに良かったと思います。キャラクターは微妙ですが、挿絵が文学少女の魅力的な感じを惹きだしてくれています。あと、人の心が分からない、という苦悩など、自分的に好みな設定だったので非常に良かったです。
 太宰治の『人間失格』がフューチャーされているので、先にそっちを読んだほうがより楽しめるかと思います。

辛口評価(/10)

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kamisu0.jpgkamisu1.jpg神栖麗奈は此処にいる
神栖麗奈は此処に散る
著者 : 御影瑛路
◆内容◆
 彼女は、「わたし」の親友。彼女は、「僕」の家族を殺した憎い仇。彼女は、「わたし」の仲間。人型エネルギーを消すため…世界の危機を救うために一緒に戦う仲間。彼女は、「僕」の…彼女は、いつもおかしいくらい美しい微笑みを浮かべている。彼女は、「あなた」にとっての、何…。
◆感想◆
 結構楽しめました。雰囲気はブギーポップ。自殺を主軸に捉えた作品なので、ダウナー系の描写が所々見られます。ストーリー構成が考えられていて、“神栖麗奈”という存在は何なのか…謎が謎を呼ぶ展開で、伏線も多く仕掛けられている。一種のミステリ的要素もあり、神栖麗奈という謎の存在を、決して謎のまま放置していない点が良かった。(といっても100%理解できるようには描かれてはいませんが……。)
 キャラの描き方も上手く、自殺に至るまでの心理描写も惹きつけられる物がある。特に後編である『〜此処に散る』では一層キャラが魅力的に感じました。(この後編を蛇足という批評もありますが自分はこちらの方が好きでした。)
 物語的にはかなり面白いんですけど、ただひとつだけ難点を言えば、救いが自殺という点が倫理的にどうかと思う点です。そこだけがどうしても引っかかってしまう。自殺へと向かう登場人物が一人称で語るストーリーだけに、仕方ないことなんですけどね……。

辛口評価(/10)
買う時は2冊同時がいいです。

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電波的な彼女電波的な彼女
著者 : 片山憲太郎
◆内容◆
 見知らぬ少女に忠誠を誓われたらどうする?突然見知らぬ少女に忠誠を誓われた自称不良のジュウ。加え、何かと絡んでくるクラスの人気者・美夜。ある事件から、巷で話題の通り魔犯を捜し始めるジュウだが、犯人は身近に…!?
◆感想◆
 結構良かったです。キャラ、ストーリー、文章と全体的に高レベルな本でした。もう少しズガーーンとくる何かがあれば素晴らしい作品になるんですが……。ところどころにキラリと光る文章があって、主人公のモノローグなんかは良い味出してました。あと、題名とは裏腹に、結構ダークなストーリー展開で、どぎつい描写も見受けられるので、そういうのが苦手な人は注意。

辛口評価(/10)
シリーズ物みたいなので続編も読み進めたいなとは思える作品でした。

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お隣の魔法使い 始まりは一つの呪文お隣の魔法使い 始まりは一つの呪文
著者 : 篠崎砂美
◆内容◆
 あたしはメアリー・フィールズ。ごくごく普通に暮らしている女の子。この世に説明できない不思議なんてあるはずがない、そう信じていた。そう、あの日ツクツクさんが引っ越しソバならぬ引っ越しパスタをもって、お隣に引っ越してくるまでは。一晩で模様替えする庭、空に還る思い出、姿を見せないメイドさん、旅好きなぬいぐるみ(?)ヘイゼルナッツさん等々、ツクツクさんのまわりはおかしなことでいっぱい。ちょっぴり不思議で、ちょっぴりロマンチック。そして最後にみんなが笑顔になれる。そんなステキな魔法使いと女の子の物語。さあ、開幕です。
◆感想◆
 あとがきにも書いているのですが、「大事件が起きるわけでもないし、世界存亡の危機も起こらない。単純にお茶を飲みながらお話をしているとちょっと不思議なことが起きるという。」お話しですんで、そういうのほほん本が好きな方でないと無理でしょう。
 自分としてはこういう“のほ本”自体は嫌いではないんですが、少し物語が浅すぎるといいましょうか、ハラハラドキドキもしないし、感動的シーンもなし、心情にも訴えてこない……単純に読みやすかったから最後まで読んだという感じです。ほのぼのした〜〜い!って時に読むにはもってこいの作品だとは思いましたが。

評価(/10)

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赤い指赤い指
著者 : 東野圭吾
◆内容◆
 身内の起こした殺人事件に直面した家族の、醜く、愚かな嘘に練馬署
の名刑事、加賀恭一郎が立ち向かう。ひとつの事件を中心に描き出されるさまざまな親子像。東野圭吾にしか書き得ない、「家族」の物語。
◆感想◆
 “一般的な家庭”なんて実は無くて、どんな家庭にも何かしらの問題は抱えている。主人公の男は自分の家庭が“一般的な家庭”であると妄信し、家庭の問題から目を背け続ける。その事勿れ主義が家庭の崩壊を招いていく。
 とてもリアルな非日常。息子が犯した殺人に翻弄する親子のお話し。家庭というものを考えさせられる。さらに、刑事側の人間の親子像も1つのストーリーを持っていて、そちらも非常に良かった。
 東野作品にハズレ無しという言葉は本当かもしれない。

評価(/10)

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ALL YOU NEED IS KILLALL YOU NEED IS KILL
著者 : 桜坂洋
◆内容◆
 敵弾が体を貫いた瞬間、キリヤ・ケイジは出撃前日に戻っていた。コトイウシと呼ばれる島の激戦区。寄せ集め部隊は敗北必至の激戦を繰り返す。出撃。戦死。出撃。戦死―死すら日常になる毎日。ループが百五十八回を数えたとき、煙たなびく戦場でケイジはひとりの女性と再会する…。絶望的な戦況を覆し、まだ見ぬ明日へ脱出することはできるのか。
◆感想◆
 ループ物やら時間を扱った作品は理系人間は嫌いかもしれない。時間を飛んだりする話しは矛盾がどうしたって出る。考え出すと切りが無く、それこそ思考のループを彷徨う。な・の・で、ループの仕組みはできるだけ考えず、素直なストーリーだけを評価します。
 ループする世界で自分を研くことによって初年兵の主人公が歴戦の戦士へと成長するという設定がまず面白かったです。文章もうまく、戦闘シーンも読ませます。キャラも和むキャラがいて、話し全体が重くなりすぎていない。
 ストーリー的に百回以上のループがあってこのページ数なので、少し淡々と進みすぎな感じが否めない。それぞれのキャラとの深い関りやらが薄いかも。ループという設定上、仕方ないのかもしれないけれど……。

評価(/10)
『スラム〜』同様、この人の作品はゲーム化したら面白そうです。

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スミレ・17歳!! 1 (1)スミレ・17歳!! 1 (1)
著者:永吉たける
◆内容◆
 野ノ山高校に転校してきたのは、なんと!!スミレという人形女子高生を操るオヤジ!どっからみてもお人形、しかも背後にオヤジだし……。明らかにおかしな状況なのに、素直でかわいいスミレに、いつしかみんなメロメロ!恋に涙に友情が、いっぱいつまった学園コメディ!!
◆感想◆
 今日はコミックです。マガジンで見て最高にハマりました。もう笑いのセンスが神!ズガーンときました。
 スミレ・17歳!!(全2巻)と、その続編?であるスミレ・16歳!!(1巻)が単行本で発売してまして、連載は月刊マガジンスペシャル→週刊マガジンと経て、また月刊マガジンスペシャルへと戻るという奇怪な動きをしています。
なにはともあれ一度読んでみて下さい!超おすすめ
星虫星虫
著者 : 岩本隆雄
◆内容◆
 宇宙に憧れ、将来は宇宙飛行士としてスペースシャトルを操縦することを夢見る高校生・氷室友美。そんな彼女が夏休み最後の夜に目にしたのは、無数の光る物体が空から降ってくる幻想的な光景だった。後に“星虫”と呼ばれるこの物体は、人間の額に吸着することで宿主の感覚を増幅させる能力を持った宇宙生物で、友美もすっかり星虫に夢中になってしまう。ところが、やがて人々の額で星虫が驚くべき変化を始めて―。
◆感想◆
 かなり以前から読みたいと思っていた作品で、かなり期待して読みましたが、噂通りの名作でした。結構昔の作品ですが古臭い感じはしません。無謀な夢を追い続け、それを隠しつつ優等生を演じる主人公も好感色。やはりギャップのあるキャラというのはリアルでも小説でも魅力的ですね。副主人公の少年である通称“寝太郎”も大きなギャップの持ち主。ストーリー的にも伏線や細かい設定、ドラマチックな急展開と、読ませます読ませます。明るい作品なので読みやすいですしね。

辛口評価(/10)
何年か前に読んでいればもっと高評価になってたかも

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赤城山卓球場に歌声は響く赤城山卓球場に歌声は響く
著者 : 野村美月
◆内容◆
 突然音信不通になった"華代ちゃん"に会うため、ヒロイン"朝香"と、仲間である合唱サークル一行は群馬へ向かう。そこに待ち受けていた驚天動地の事実とは…?「第3回えんため大賞」最優秀賞受賞作品。
◆感想◆
 みんなのアイドル“華代ちゃん”というキャラクターが非常に魅力的に描かれている。カバーの絵がまたそれに拍車をかけていて良い感じです。ただ、ストーリー的にはかなり粗い作りでした。細かい設定をせずに、ただご都合主義に突き進んでいく感じ。もうちょっと伏線やら細かい設定やらをしてくれれば最優秀賞も納得できるんですが……。まぁ青春という言葉が大好物な人にはおすすめの作品でした。

辛口評価(/10)

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スラムオンラインスラムオンライン
著者 : 桜坂洋
◆内容◆
 Aボタンをクリック。ぼくはテツオになる―現実への違和感を抱えた大学1年の坂上悦郎は、オンライン対戦格闘ゲーム“バーサス・タウン”のカラテ使い・テツオとして、最強の格闘家をめざしていた。大学で知りあった布美子との仲は進展せず、無敵と噂される辻斬りジャックの探索に明け暮れる日々。リアルとバーチャルの狭間で揺れる悦郎は、ついに最強の敵と対峙するが…。新鋭が描くポリゴンとテクスチャの青春小説。
◆感想◆
 設定が面白そうというだけで買ってみましたが、内容も結構面白かったです。主人公が恐ろしく強くなっていくのは読んでいて良い気分になれます。こういうMMOやりてえええ!ってなります。
 難点は、MMOの知り合いがリアル世界で現れまくるという、ちょっとあり得ない設定^^; まぁその辺は目を瞑るとしましょ〜。

辛口評価(/10)

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