
神栖麗奈は此処にいる神栖麗奈は此処に散る
著者 : 御影瑛路
◆内容◆
彼女は、「わたし」の親友。彼女は、「僕」の家族を殺した憎い仇。彼女は、「わたし」の仲間。人型エネルギーを消すため…世界の危機を救うために一緒に戦う仲間。彼女は、「僕」の…彼女は、いつもおかしいくらい美しい微笑みを浮かべている。彼女は、「あなた」にとっての、何…。
◆感想◆
結構楽しめました。雰囲気はブギーポップ。自殺を主軸に捉えた作品なので、ダウナー系の描写が所々見られます。ストーリー構成が考えられていて、“神栖麗奈”という存在は何なのか…謎が謎を呼ぶ展開で、伏線も多く仕掛けられている。一種のミステリ的要素もあり、神栖麗奈という謎の存在を、決して謎のまま放置していない点が良かった。(といっても100%理解できるようには描かれてはいませんが……。)
キャラの描き方も上手く、自殺に至るまでの心理描写も惹きつけられる物がある。特に後編である『〜此処に散る』では一層キャラが魅力的に感じました。(この後編を蛇足という批評もありますが自分はこちらの方が好きでした。)
物語的にはかなり面白いんですけど、ただひとつだけ難点を言えば、救いが自殺という点が倫理的にどうかと思う点です。そこだけがどうしても引っかかってしまう。自殺へと向かう登場人物が一人称で語るストーリーだけに、仕方ないことなんですけどね……。
辛口評価(8/10)
買う時は2冊同時がいいです。
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