麗しのシャーロットに捧ぐ―ヴァーテックテイルズ著者 : 尾関修一
◆内容◆
富士見ヤングミステリー大賞佳作! 未体験ゴシックミステリー登場!
都市部ではガス灯の輝きと蒸気機関の発展とともに法治国家としての近代化が進んでいるが、辺境ではいまだに宗教道徳が支配する前近代的な社会が残っている時代。これはそんな時代に存在した、ある『屋敷』を巡る物語
◆感想◆
ホラー&ミステリーのお話し。個人的な感想としては、ホラーとして見てもミステリとして見てもどうも中途半端な感じ。これはあくまでもホラーミステリとして読むべき作品。
2章からの謎の展開に楽しく読み進めましたが、種明かしの段階になってかなり落胆しました。
「そんなのアリ??無しだろ!」と心の中で思いましたが、最後まで読むとそれなりに納得はできたのでミステリの謎解きとしてはOKでしょう。ただ、ファンタジー要素もなかなか強めなので、やはりこれはホラーミステリなんですねぇ。
あと、題名に惹かれて買った自分としては、シャーロットにもっと活躍して欲しかったです。
辛口評価(7/10)
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世界平和は一家団欒のあとに 2 拝啓、悪の大首領さま世界平和は一家団欒のあとに 3 父、帰る
著者 : 橋本和也
◆内容◆
家族全員、特殊なチカラを持ち、世界を危機から救う役割を押しつけられる星弓一家の物語り。
2巻は悪の組織の“その後”と正義の味方のアフターケアを描く物語。
3巻は異世界での勇者とお姫さま時代の両親の友達がやってきて──
◆感想◆
第一巻(レビューはこちら)から見劣りしない面白さ。明るくてぶっ飛んだ性格の登場人物たち。けれどもどこかうまくいかない、微妙で複雑な人間関係、強い家族愛ゆえのすれ違いなど、お話し自体はとても繊細。このギャップがたまらなく魅力的に描けている。
キャラ、世界観、ストーリー、文章、全てにおいて高レベルにまとめられている作家。このシリーズはこれからも読み続けていこうと思います。
イラストがさめだ小判さんというのもいいよね♪
辛口評価(8/10)
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フライ、ダディ、フライ著者 : 金城一紀
◆内容◆
いたって平凡な人生を歩んできた47歳のサラリーマン、鈴木一。妻と娘を大切に思い、築き上げてきた日常は、とある日、あっけなく崩壊した。その失意のさなかに、鈴木は奇妙な高校生のグループと知り合う。
◆感想◆
平凡なおっさんが、娘に大怪我を負わせたプロボクサーをぼっこぼこにすべく、偶然知り合った高校生グループに格闘技を習いはじめた!
もうこのあらすじだけで惹かれまくりました。いわゆるジャンプ系の修行物が、活字で存分に堪能できる。ストーリー的にも良い話しで、熱く、すかっとする話しで、パパパーッと読み進めてしまう。
ただ、終わり方が少しあっさりすぎ?といいましょうか、最後にエピローグ的な物が欲しかったーー!まぁ余韻を残す終わり方もアリだとは思いますが。
どちらにせよ一見の価値ありのお勧め本ではあります。
辛口評価(7/10)
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青年のための読書クラブ著者 : 桜庭一樹
◆内容◆
東京・山の手の伝統あるお嬢様学校、聖マリアナ学園。校内の異端者だけが集う「読書クラブ」には、長きにわたって語り継がれる秘密の〈クラブ誌〉があった。そこには学園史上抹消された数々の珍事件が、名もない女生徒たちによって脈々と記録され続けていた――。今もっとも注目の奇才が放つ、史上最強にアヴァンギャルドな“桜の園”の100年間。
◆感想◆
久々に図書館へ行き、以前から読みたかった物を4冊借りました。一般図書自体読むのが久しぶりなのですが、うち2冊はラノベ作家の桜庭一樹さんの作品なので、ラノベと一般図書とのギャップはそれほど無かったです。
この本、全5章から成り立ち、一章毎に異なる年代のお話しなので、繋がりのある短編集的な感じでした。短編集は好きではないのに加え、ストーリー的にも「これはっ!」と思えるものでは無かったのですが、結局読了してしまうのは著者の作り出す世界観が素晴らしいからでしょう。文章も非常に読みやすく且つ魅力的で、短編集ですらこれほどその世界観に引き込む力を持たせるのは、まさに神業でしょう。
辛口評価(7/10)
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先輩とぼく著者 : 沖田雅
◆内容◆
12月24日、聖なる夜。にもかかわらず、先輩とぼくは寒空のもとUFOウォッチングに励んでいました。先輩は凰林高校一番の変人で、一番の美少女で、そして一番のぼくの好きな人なわけで。だから、ぼくはとっても幸せでした。そう、そのとき!いきなり宇宙人に誘拐されてしまったぼく達だったのです!いい加減な宇宙人に解剖されたぼく達は脳みそが入れ替わってしまい、もう大変。かくして「先輩がぼくでぼくが先輩で」が成立してしまったのです…。そんなこんなで始まった、シュールでなんでもありのぼくの新しいスクールライフ。どうなっちゃうの。
◆感想◆
またBookOffで100円だったやつ。期待してなかったですが意外と楽しめました。内容は、男と女の体が入れ代わって……という、ありきたりなドタバタコメディなのですが、キャラクターの強さゆえにその手の既存小説とは違った面白みが出ている。特に先輩のぶっ飛んだ性格は笑いを誘うと共に、若干のエロシーンまでやってのけてくれて…申し分なくいい味出してます。その他脇役も皆個性的。終わり方も型破ってて非常に好感もてました。シリーズとして続いてるようですが、買うか迷い所です。この一巻はストーリー展開の謎さが魅力で読み進められましたが、次巻への伏線もあまり無い感じで終わっているので、続くとなるとラブコメ要素だけで進んでいくのか?となると微妙な感じが……。とりあえずまた100円で見つけたら買うかな。
辛口評価(7/10)
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バカとテストと召喚獣著者 : 井上堅ニ
◆内容◆
「総員ペンを執れ!」 テストで召喚戦争!? 恋ありバカあり破壊度満点の新・学園コメディ! 「こんな教室は嫌じゃああっ!!」アホの明久は叫んだ。ここ文月学園では、進級テストの成績で厳しくクラス分けされる。秀才が集まるAクラスはリクライニングシートに冷暖房完備だが、彼のいる最低Fクラスの備品はボロい卓袱台と腐った畳だけ。明久は密かに憧れる健気な少女・瑞希の為、クラス代表の雄二をたきつけて戦争を始める。それは、学園が開発した試験召喚獣を使い上位組の教室を奪うという危険な賭けだった!? 第8回えんため大賞編集部特別賞受賞作。
◆感想◆
キャラの魅力はそこそこも、ストーリーはドタバタしているだけで浅い感じがしました。この作品の要である?テストでの珍解答例が、章の始めごとに挙げられているんですが、自分的にはあまりツボに入らなかったです。正解を書こうと思って書いた答えがとんでもない勘違いなバカ解答だった!というのを期待していたのですが、どれも笑いを狙った確信犯的な解答ばかりで、しかも笑えない。ヘキサゴン見てた方がよっぽど笑える^^
まぁしかし、他サイトでは爆笑したとの声も多いようで、笑いのツボは人それぞれなのでね。評価はあまりあてにならないかもしれません。
辛口評価(6/10)
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神様のメモ帳 2著者 : 杉井光
◆内容◆
ニート探偵事務所の扉をタイ人の少女が叩く。彼女は2億円を抱えていて父親から身を隠すように言われたというが――。ニートティーン・ストーリー第2弾。
◆感想◆
切望していた続編がきました!話しは一巻毎に完結していますが、シリーズは続いていく雰囲気がします。喜ばしいことです。
キャラクターは前作より衰えなく、相変わらずニート探偵アリスの罵詈雑言が冴えまくりです。主人公も相変わらず情けなく、ネガティブ路線まっしぐらな性格。今回はタイ人の少女が騒動の中心人物に設定されているのですが、前作のヒロインよりも魅力的に大分見劣る。主人公との関わりも薄いのに、主人公がどうしてあれだけ苦しみ、命を投げ売っての行動にまで突き動かすのか、その辺がどうも曖昧というか……。
正直前作よりも質が落ちたように感じました。まぁそれでもアリスの性格やセリフなどは抜群に良いんでシリーズ続くなら間違いなく買っていきます!
辛口評価(7/10)
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キーリ―死者たちは荒野に眠る著者 : 壁井ユカコ
◆内容◆
キーリは教会の寄宿学校に通う14歳の少女。霊感が強く霊が見えることから、神の存在や教義に疑問を抱いていた。冬の長期休暇初日、キーリは“不死人”の青年ハーヴェイと、その同行者の小型ラジオの憑依霊・兵長と知りあう。キーリは、勝手に彼らの旅についていく事に…。様々な亡霊たちとの出会いと別れを経験しながら、キーリはやっと自分の居場所を見つけた気がしていた。しかし、旅の終わりは思いのほか早く訪れる。ハーヴェイが教会の“不死人狩り”に捕まってしまい―!?第9回電撃ゲーム小説大賞“大賞”受賞作。
◆感想◆
これまたブックオフで100円で買った。キャラクターの設定は奇抜なくせに魅力は少し薄い感じがした。ストーリーも並み。他サイトのレビューで絶賛されていた文章力も、自分的には微妙でした。ところどころ意味が分からないというか、光景が目に浮かばない箇所が見受けられる。
結論的に、自分には合わない作品のようでした……。シリーズ化しているようですが、恐らく買わないでしょう。
辛口評価(6/10)
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憂鬱アンドロイド著者 : 真嶋磨言
◆内容◆
「ぼくは、アンドロイド。完全防水加工の、水陸両用なのさ」自分をアンドロイドだと信じ切っている少年・小田桐正機。「君は正真正銘、決定的に、もう言い逃れできないくらい―人間、なんだよ」純真だが変人と呼ばれる正機を愛する少女・桜野茜。ちぐはぐな想いを抱えながらも、ただそこにある現実を追い求める二人を巡って様々な人間模様が交錯する。「わたしが憂鬱なのはきっと―」アンドロイドになりきれない少年と、人間の気持ちを見つけられない人間たちの、憂鬱で純粋な愛の物語。
◆感想◆
ブックオフで100円だったので題名に惹かれて買ってみた。詩的な文章がそこかしこに散りばめられていて、独特な雰囲気を出しているのですが、危機迫る場面や盛り上がる場面を詩的に書かれてしまうと、少し感情移入しにくいように感じた。
自分がアンドロイドだと信じて疑わない主人公という設定などは良いと思いましたが、それについての原因と結果、主人公の行き着く先、成長過程もろもろが描かれておらず、消化不良気味でした。
辛口評価(5/10)
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GOSICK―ゴシック
GOSICK〈2〉ゴシック・その罪は名もなき
GOSICK〈3〉ゴシック・青い薔薇の下で
GOSICK〈4〉ゴシック・愚者を代弁せよ
◆内容◆
聖マルグリット学園の図書館塔の上の上、緑に覆われたその部屋で、妖精のような少女―ヴィクトリカは待っている。自らの退屈を満たしてくれるような、世界の混沌を―。その少女は語るのだ。パイプをくゆらせながら。「混沌の欠片を再構成しよう」そして、たちどころにそのどんな謎をも暴く…いや、〈言語化〉してしまうのだ…という。西欧の小国・ソヴュールに留学した少年・久城一弥。彼はふとしたことから知り合った少女・ヴィクトリカとともに、郊外に住む占い師殺人の謎に挑む。しかし、それはある大きな謎の欠片でしかなかった。囚われの姫と、彼女を護る死に神が、幽霊の現われる呪われた船の謎に挑む。白と黒の物語の幕が今、開きます。(第1巻より)
◆感想◆
桜庭一樹が好きだと言いながら今まで読んでいなかった著者の代表作。とりあえず4巻まで読んでみました。いやぁやっぱり面白い!1巻2巻と話しが進む毎に新たな展開、新たな真実、新たな関係性が展開していき、マンネリ化を全く感じさせずに読める。この高レベルな魅力溢れる小説をシリーズ通して維持できているのはお見事です。キャラクターも良い味を出していて、それを綺麗なキャラ絵が増幅させている。やっぱり桜庭一樹様最高っす。外伝も通して全話コンプリートするのは決定です!また、何冊か読んだらレビューします。
辛口評価(8/10)
著者のあとがきがまた面白いんです。おすすめです!
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